2007年10月9日火曜日

九州一周記録 ~4日目前編~

九州最南端の県庁所在地でのお目覚めです。
今日の目玉は、ずばり「海水浴」と「地鶏」と「高千穂峡」です。

おぉ!

なんと食い物ネタが1/3しかないではないですか。
しかも運転以外の体力勝負系イベントも入ってます。

運転はじゃこに押しつけることができても、海水浴ではそれができません!
今度はどんな手段でこのピンチを切り抜けるのか!?
今日の宿泊地は阿蘇です。さぁ張り切って行きましょう!


前日までの疲れがガンガンに残っままですが、朝起きてまずやることは、と。

はい、宿の予約ですw

ぴこぴことトクーにアクセスして、お目当ての宿を検索しますが…。

「ぬぉ~!満室になってる!!」
「え!?本当?」

やられました。
予約しようとしたのは別府の「瑞光寺大谷会館」。

そう、寺です。
当然(?)安いです。
しかもかなりの激安でした。

が「寺」なので、そんなに人気があるわけがないと侮っておりました。
昨日までは結構空室があったので、前日割引になった瞬間(おそらく0時過ぎすぐ)に予約がガンガン入ったと思われます。

恐るべし、前日予約er!

諦めてさっさと次の宿を選んで予約します。
残念ながら温泉街の近くではなくなってしまいますが、逆に関アジ関サバの店のすぐ近くです。
こちらも寺と並んで最終選考まで残っていた宿なので安さ抜群ですので問題ありません。

さぁ今日も地獄の皇帝、じゃなかった、行程です。
用意をしたらとっとと出発です。


が、この日はなかなかの好天で、昨日あまりよく見えなかった桜島がばっちりくっきりよく見えます。
朝食は前日に「ベッカライダンケン」で購入しておいたパンなのですが、せっかくなので堤防近くに車を止めて、潮風の中でいただくことにします。

さわやかな朝日につつまれて、なんてつもりでしたが…。

「暑すぎ!」

それなりに早起きしたはずですが、すでに日差しは刺すように熱く、みんなで堤防のわずかな影に隠れるようにしてもしゃもしゃパンを食べました。
暑い日にパン!
いまいちっぽいですが、うまかったです!
さすがドイツっぽい名前の店だけあります(なんだそれ)。

おいしそうなパン屋では大量に、かつ、山パンも買うのが最近の我が家のお決まりです。
たいてい本当においしいので、山パンもがっつり食べてしまうのですが、残った時はパン大好き星人の③号の保存食になるわけです。

食い終わったらさぁ出発です。
何しろETCの通勤割引のためには9時までに高速道路に入らなければなりません。
走行距離だけなら下道で宮崎に入る方が短いのですが、やはり時間が惜しいので遠回りでも高速を使うことにします。

う~ん、リッチ!

優しいじゃっくが今日は運転です。
昨日一日運転させて、今日もまた、なんてことをするはずがありません。

「後半(海水浴の後)は任せたよ!」

我ながらやっぱり腹黒いです!


すいすい高速を走ります。
昨日はガス欠との勝負でひやひやしながら走りましたが、今日はうって変わって気持ちよいドライブです。

がしかし、優雅な時間はすぐに終わりです。

「ねぇ!もうすぐ高速100km過ぎちゃうんじゃない?」

ぬぉ!そうでした。
通勤割引で半額狙いなので100kmまでに降りなければなりません。

宮崎に入ったあたりの山ん中のICでいったん出ます。
料金所出てすぐUターンして再突入です。

あ~セコいw

いやいや、食いもんにすべてをかけるためには他のところは締めて締めて締めまくるのです~!


さて、引き続き高速を走っていくとだんだん景色が開けてきます。
宮崎空港の近くのICを降りて、海水浴場に向かいます。
いくつか海水浴場を検討した結果、昼食の地鶏が捨てきれず宮崎市より南に少し行った青島ビーチに行くことにします。
できれば次の目的地である高千穂の方向だとよかったのですが、仕方ありません。
どんな不都合も食いものの前では考慮されないも同然ですから。

高速を降りてからは「宮崎南バイパス」とかいう、リゾート気分が満喫できる気持のよいドライブウェイを走ります。
宮崎と言えば、ソテツ!じゃなかったヤシの木!
まっすぐ伸びたバイパスの中央分離帯にヤシの木が一定間隔で植えられており、かなり遠くからでも見渡すことができ気分「だけ」はセレブになれます。

結構距離を走ってようやく海水浴場に到着です、と、思ったらビーチに隣接した幼児向け遊園地でしたw

しかもヤバイことに入場無料。

こんなのがちびどもにばれたら海水浴どころではありません!
適当にごまかして少し先の本当のビーチに移動します。


車を止める場所を探しますが、すぐに運よくビーチ真ん前のしかも屋根付き駐車場に入れることができました。

客引きのおばちゃんに、

「駐車場代500円だけど、うちで2000円分買い物してくれたらタダだよ!」

と土産店に引きずり込まれそうになりますが、1500円もドブに捨てるつもりは毛頭ありません。

「いや、いいっす!」

とそっけなく振り切って海水浴の用意を始めましたが、その後かなり態度が冷たかったのは言うまでもありません。
まぁ土産屋さん喜ばせるために来たわけではないので、さらっと流すことにします。


海パンはいて~水中メガネかけて~浮き輪持って~、おらおら準備完了、いざ出陣です。
が、この日の行程が特にキツいことがわかっていましたので、ちゃぽんと海に入ってソッコー帰ってくるぐらいのつもりで出発です。


土産屋通りを抜けると青い海、白い砂浜が広がります。
正面には海水浴場の名前の由来である「青島」と「鬼の洗濯板(洗濯板のようなごつごつとした平たい岩場)」も見えます。

一人着替えに行ったじゃこをほかってちびどもと砂浜に駆けだしますが…。


びゅ~~~~!

 :
 :

視覚的には最高!なんですが皮膚感覚的には、ちょっと風が強すぎて寒いです。
まだお昼までには時間がありますので、これからもうちょっと暖かくなるに違いないと言い聞かせて基地確保を開始します。

ビーチには無数のパラソルが設置されており、①号などは「あれにしよ~!」と無思慮に走っていきますが、そんなもんにお金を払うわけがありません。

「うちはココだ!」

我が家のレジャーシートが設置されたのは、監視員台(よくある鉄パイプの高椅子ではなく、ちょっとしたやぐらみたいなもの)の裏!
多少の風よけ、日よけになりそうです。

待つこと暫くして、じゃこが合流しましたが、待ち切れずガキども4人(w)は南国の海にどぼんです。

私はこれまで海とかマリンスポーツにはとんと興味がなく、海外も行ったことがないので、知っている一番きれいな海は「若狭」でした。
その私からすると、この「青島ビーチ」は、むちゃくちゃきれいなんです~!
いや、真白というほど砂は白くないし、青い海というほど水が澄んでいるわけでもないですが、砂が細かくほんとに遠浅で気持ちがいいです。

そんなビーチで我が家のちびどもが気に入ったことと言えば…。

①号 浮き輪で海を泳ぐ(うんうん、子供らしい)
②号 砂浜で寝転んで砂に埋めてもらう(お約束通り、でっかいおっ○いを作ってやりました)
③号 貝殻集め(年ごろの女の子かよ)

みんなでばらばらになるので収拾がつきません!

それでも、それぞれがそれなりに堪能(満足するほど滞在はできませんでしたが)したところで撤退です。
とっととコイン洗車、じゃなくて、コインシャワーで海水を洗い流して車に移動です。

おおっと、シャワーを浴びてから着替えがないことに気がつきましたw
仕方ありません、土産屋通りをすっぽんぽんでダッシュです。
いや、ちびだけですよ、3人w
幸いまだ夏休みにも入ったばかりで海水浴客も少なく、土産屋も半分以上閉まっていましたのであまり人と会わなかったのですが、ふりち○の②号③号がギャル4人組に「キャーキャー」言われてました。

ち、ポークビッツのくせに、羨ましい奴らめ。

勝手に裸にしておいて本当にひどい親です!


かき氷屋やらたこ焼き屋やら、誘惑を振り切って(ふり○んでそんなものを食べる絵は想像できないが)駐車場に到着です。
ちびどもを車に押し込んで中で着替えさせ、私も車の後ろでさくっと着替えます。

この時、車に積んだ荷物を整理するために、ベビーカーを下したのですがこれが後々(名古屋に着いてから)大問題となったのでした。(~後日談編~を参照、ってほんとに書くのか!?)



結局3時間ほど遊んでしまい、とっくに昼時を過ぎてしまいました。
なかなか予定通りには進まないものです。
なんとか昼食に「地鶏」が食べたいのですが、時間的にはきびしそうです。

半ば諦めながらも、一路宮崎市中心部に向かいます。
ちびどもには朝の残りのパンを与え、食いつながせます。

事前に目星をつけていた、数少ない昼営業している「地鶏炭火焼き」の店に到着したのはオーダーストップ5分後でした。

これぐらいの時間なら、口八丁手八丁でなんとかいける!
とばかりに、車を道路にほかって(じゃこに任せて)店の入り口に突撃します。

「もう終わっちゃってます!?」
「えぇ、すみません、ラストオーダー終わっちゃってます。」
「そこをなんとか!はるばる楽しみに来たんです~。持ち帰りでもいいんで!」
「う~ん、ちょっと待っててください、聞いてきます。」

おし!いける!

しばらくすると先ほどの店員が戻ってきて、

「持ち帰りなら大丈夫ですよ、どうします?」
「バリおっけーです!炭火焼き2人前お願いします!」

うしゃ~、めでたくゲットです。

ここが無理だったら、ほか弁でチキナン(チキン南蛮)しかないかと諦めかけていましたがラッキーでした。

近くの公園脇に車を止めて、あつあつの地鶏炭火焼きを頂きます。

包みを広げると、よくスーパーで見る安っぽい総菜パックがでてきます。
中は、これまた家庭でよくお世話になるアルミホイルです。

むむむ、なんだか見た目的には、ちょっとしょぼしょぼです。
まぁ、所詮鶏だからなのか。

で、最後のアルミホイルを開いて、のけぞりました。

「黒っ!!!」

そうなんです、地鶏炭火焼きって「真っ黒」なんです。
「炭火焼き」というより「炭まるけの焼き鳥」と言った方が合っているような。

これはそそりません!

パッと見、食い物と分類できないというか…。

が、食います。

うまいです。

堅いです。(でも名古屋の宮崎地鶏の店で食べた炭火焼きの方がもっと硬かった)

ちびどもも先ほどパンを食べたことを忘れたかのように食いまくります。

2パックを瞬殺し、一息ついたらさぁ出発です。

遅れを取り戻すのは無理でも、なんとか宿に到着しなければなりません。
いや、チェックインが時間に間に合わなくても、今日の宿ではコースディナーが待っているのでそれには間に合わせなければなりません。

がしかし、ここからは高速道路がないのでひたすら下道を走るしかありません。(じゃこが)
海水浴の疲れとお腹が満たされたことで、ちびどもはあっという間に昇天です。



水遊びなぞにうつつをぬかして危うく「地鶏」を食い損ねるという、我が家の旅行にあるまじき失態を犯しそうになった一家。
この日の行程はまだ半分もこなしていないというのに時刻はすでに2時半!

やばいぞ、じゃこ!
急ぐんだ、じゃこ!!
フレンチ食えなくてもいいのか、じゃこ!!!

これまでで最大の危機を迎えた一行。
果たして無事晩飯にありつけるのか!?


次回、4日目後編をお楽しみに!

九州一周記録 ~3日目編~

~3日目編~

何とか九州にたどり着き最初の夜を布団で過ごした一家。
この日も行程的にはかなりキツめの予定です。
無事、目的地鹿児島(!)にたどり着くことができるのでしょうか!?


朝です。
運転の疲れで当然の如く爆睡するじゃっくとじゃこですが、ちびどもはそんなことお構いなしに早起きしやがります。
今日もまた長距離ドライブなのでできるだけ睡眠時間を稼ぎたいところですが、2人起きたあたりで限界です。
寝られるわけがありません。
仕方ないので、起きて一仕事です。
じゃこが出発の準備をする間に、じゃこはネットで明日の宿の手配をします。
宿探しは、じゃっくが「旅の窓口(楽天トラベル)」、じゃこが「トクー(タビータ)」を利用しています。
で、今回はじゃこが探したので前日割引で最大割引を狙うわけです。
ちなみに今日宿泊のホテルはじゃっく担当なのですでに予約済です(トクーでは見つからなかったので)。

この(かなりお年を召された)宿では食事は頼んでいないので、どこかで調達しなければなりません。
とりあえず、エスティマに乗り込んで出発です。

最近パンブームが来ている我が家のこと、

「焼きたてパンにしよう!」

とあっさり決定しますが、博多の市街地を出る前に店を探さねばなりません。
こんな時にナビは便利です。

「周辺施設検索、と、買う・食べる、と、パン・ケーキ、と。それ、どん!」
「お~、あるある~」
「近いのは…っと、この店あたりかな。」

さくっと決定してゴーです。
おいしいかどうかは運まかせです。
ナビに従ってすいすい走って到着です。

 :
 :

「まだ、やってねぇ!!」

仕方ありません、次です。

 :
 :

「ここもやってねぇ!」
次です次。

 :
 :

「またもやシャッター閉まってます!」

むぅ、8時過ぎだというのにやってる店がないとは予想外!
…おおう!今日は日曜でした。
町なかのパン屋がやってないのも無理ないのか。
気を取り直して、ちょっと郊外のパン屋を目指してさらに走ります。

2軒ほどのパン屋がナビに表示されているあたりに近づきます。

「う。こっちはスーパーの中のパン屋っぽいぞ。これはやめよう。」
「でも、あっちもやってなかったら最悪しょうがないよね。」

ということになって、もう1軒の方に向います。

「おぉ!やってる!」
「おっしゃ~!」

 :
 :

「でも…これは…何と言うか。」
「しょっぱそうな店(笑)」

などとヒドイことを言いながらも店に入ります。
見た目どおりに「何の変哲もないひと昔前のパン屋」でした。
種類も多くなく、ありがちなパンばかりでしたが、何はともあれ「焼きたて」ばかりですのでよしとします。
一緒に入ったちびどもに、

「好きなパン1個選んでいいぞ~、あ!こっちのパンなら2個いいぞw」

と前日の売れ残り特売品を買わせようとしますが、こういうとこだけなぜかグルメな我が家のちびどもは引っかかってくれません。

結局、あれこれ買い込んで車に戻って再出発です。
食いながら次なる目的地をセットです。


長崎の長崎ちゃんぽん屋。


ありえません!
博多から鹿児島まで行かなければならないのに、昼飯が、長崎!!

地図で確認するとよくわかりますが、博多から鹿児島までは高速でつながっているので「割と」早く行けます。
が。
無謀にも、その途中で長崎に行こうなどとは。
さすが食いもんメインの旅行です。

九州に来たのに「ちゃんぽん」食わずに帰れるか!
ちゃんぽん食うのに長崎県以外で食えるか!

てな感じです。
もはや運命です。
がんばれ運ちゃん!

時間的な余裕は一切ないのでとにかく近くのICから高速に乗ります。
前日の疲れがばりばり残っていますが、やはり夜通しの運転とは比較にならないほど楽です。
すいすい走って、福岡から佐賀、佐賀から長崎に入り諫早のあたりで高速を降ります。
あとは、海沿いのくねくね道を走ります。

いい感じに、昼時の時間と腹具合になってます。

「おぉ~ちゃんぽん、楽しみ~!」
「いっぱい、食うぜ~!!」
「お~!」

気合のりのりとなったところで到着です。

「中華飯店ながさこ」

看板みた①号が、

「ぷぷ!ながさこだって~!ながさきの間違いだよね?」

お前のひらがなじゃねぇんだ、間違えるか!
と突っ込みたいのを我慢して店に入ります。
店内はそれほど広くなく、4人掛けのテーブルが4つだけです。
私たちが入った時にはちょうどそのうちの1つが空いており、すぐに座ることができたのですが…、

「でか!なんじゃありゃ!!」
「え~食べれる?あんなに…。」

隣のテーブルに次々運ばれるちゃんぽん・皿うどんを目の当たりにして動揺を隠せません。
それでも、ここまで来たら食うしかない、と腹をくくり、ちゃんぽん、皿うどん(太麺)、チャーハンをオーダーします。

「うぅ、後は頼んだぞ。」

戦う前から負けてます。
そして。
きました。

「やっぱデカ!」

それでも貧乏性な我が家のこと、残すなんて選択肢は最初からありません。
食って食って食いまくる~。

あ、忘れてましたが、確かにうまいです。
ちゃんぽんですから、繊細な、とか、微妙な味付けが、とかはよくわかりませんがうまいのは間違いありません。
特に、皿うどん(太麺)はナイスでした。

が、戦いの方は大苦戦でした。

というのも、③号が昼寝の頃合いだったのか、ひじょ~に機嫌が悪くま~ったく食べません。
普段はチャーハンなんぞ作ろうものなら大人並に食う奴が不戦敗です。
①号も②号もそれほど箸が進まなかったので大変でしたが、それでもなんとか完食です。苦しすぎです。

ベストを尽くしてちゃんぽんと相討ちとなったじゃっくはここでリタイヤして、運転はじゃこに交代です。

「私だってお腹いっぱいで苦しいよ!」

という声も聞かず、さくっと2列目の「スーパーリクライニングお休みシート」に直行です。

ん~。
あれ?ここまで書いてきましたが、ここから先の記憶がありません。

「当たり前だ!爆睡しやがって!」

隣でじゃこが爆発してます。さらに続けて。

「高千穂ってこのICから行くんだ~、とか、
 トンネルの前に信号が付いてるんだ~、とか、
 トンネルが26個も連続であるんだ~、とか、
 いろいろあったのに、だ~れも起きてないから独り言言ってたわ!」

へぇ申し訳ありません、私が悪ぅござんした。
(でも2列目でのお昼寝はやめられないんだよね!)


次に記憶が残っているのは、熊本から鹿児島に入る前に少しだけ宮崎をかすめるあたりです。
その後また記憶がなくなって、鹿児島に入って少しのところで残念ながら起こされます。

「ガソリン、大丈夫かなぁ?」
「あと何キロ走れる?」
「最後までは行けないと思う。」
「ん~。だいじょぶだいじょぶ!」
「え~本当?」
「余裕余裕。」

何を隠そう、じゃっくはガス欠経験豊富ですから。
下り坂ならガソリンなくても走れるし。
とか思いながらも、口から出るのは、

「100キロだすな!ガソリンもったいない!」
「ほら、下り坂なんだからアクセル踏むな!」

半ば喧嘩しながらも、ひっぱってひっぱって、もうここが限界!となったのが「桜島SA」。
勝負をかけるなら最後まで行くのもアリでしたが、変なトコ(ICの真ん中とか)で止まってしまうのもシャレにならないので諦めます。

真っ先にスタンドに駆け込み補給を受けます。
こんな非常事態にも、いきなり「満タン」とか言わないのが我が家。

「兄ちゃん、下道のガソリンはいくらぐらい?」

と市場調査した上で給油量を決定します。
単価は下道と変わらないかむしろ安いそうなので安心して「満タン」でお願いします。

残念ながら、曇天で桜島は見えませんでしたが、そこはそれ「花より団子」のじゃっくは売店に吸い込まれて「薩摩揚げ」をゲットです。
たった1個を5人で分けたってのは内緒ですw


さぁ、気を取り直して再出発です。相変わらず、運転はじゃこです。ひでぇ!
しかし、ここまで来たら目指すゴールはすぐそこです。
サクッと鹿児島北ICまで走って、下道で鹿児島中心部を目指します。

ここで2度目のちび向けサービスタイムです。
目的地は「鹿児島中央駅」。
博多では見ることのできない電車がまだあります。
そう、九州新幹線「つばめ」です。
まぁ新幹線を見るまでもなく、ちびどもは路面電車に大興奮なのですが。

駅真ん前のロータリーの駐車場に入ろうとしますが、さすがに満車です。
空き待ちをするじゃこをおいて、ちび3人連れてホームに向かいます。

「む!あちぃ!」

さすが九州最南端の県だけあります。
桜島SAではそれほど暑く感じませんでしたが、このあたりは街中のせいかなかなかきてます。

改札で電光掲示板の電車の時刻を見ながらお馴染みの入場券を買います。

「ん~、つばめは何時かなっと…。」
「ふご!あと3分じゃん!急げ!!」

③号を抱えて、3人でダッシュです。
ばたばたとホームに上がると、

「お、いるいる。」
「わ~~!つばめだぁ~!」

ちびどもも大喜びです。
ふぅ、ここで逃していたらN700系の二の舞になるところでした。
「きりしま&ひゅうが」も見て大満足で駅を後にします。


ちょうど改札を出たところで車を駐車してきたじゃこと合流です。
ここで明後日乗る予定の阿蘇のトロッコ列車の予約のためにじゃこがJRの窓口に向かいます。
じゃっくとちびが待っていると、しばらくしてじゃこが戻ってきました。

「JRの切符と一緒じゃないと買えないんだってさ!」

またです、JR九州。
ちょっと融通利かなさすぎで感じ悪いです。

でもまぁ、乗るのは平日だし十分空いてるから大丈夫ということにしてとっととホテルに向かうことにします。
が、その前に、今日の朝と同じ轍を踏まないように明日の朝食のパンを先にゲットすることにします。
夕方ならパン屋はいろいろ選択肢があるので安心です。

「お、ドイツパンぽい名前の店が近くにあるぞ。」
「やた!」

最近ハードパンがお気に入りのじゃっくとじゃこにとって、今回はどんぴしゃ好みのパン屋だったのでラッキーでした。あれこれ大量にゲットしてホテルに向かいます。


今日の宿は鹿児島市中心部にほど近い「鹿児島サンホテル」。
相変わらずの価格重視&晩飯の店までの近さで選びましたが、口コミ情報も悪くないようなのでよさげです。

駅から少し走ると大きな通り沿いに目的のホテル発見です。
とりあえずホテルの真ん前に車を止めて荷物とじゃことちびどもを降ろしてじゃっくは近くの民間駐車場に車を止めてきます。

その間、ちびどもは愛想のいいフロントのおっちゃんに遊んでもらったようです。
いい人がいる所は他に何か難があったとしても結構満足できるものですので今回は当たりっぽいです。

部屋に案内されると、お、桜島が見えるではないですか。
広いとは言えませんが所詮一泊なのでまったく問題なしです。
エクストラベッドとシングルベッドをドッキングして、これまた恒例の「トランポリン大会」です。

その間にネットで今日の晩飯の店「黒福多」のチェックです。
最近の旅行にパソコンは欠かせません。
普通の人なら携帯で調べるのでしょうが、貧乏性のじゃっくとしては「情報がただなのになぜ通信料に金を払わなければいけないのか」わかりません。
目的のためにお金を払うならまだしも、手段のためにお金を払うのはなんだか解せません。
と言いつつ最近、イーモバイルが気になるじゃっくです。


店の場所も確認できたところで、さぁ、出発です。
ホテルからは500mほどなのですぐ近くです。
しかもすぐに路面電車が見えてきたので、ちびどものテンションも上がりっぱなしで、あっという間に店に到着です。

日曜夜のせいか、それほど人通りも多くない裏通りに「黒福多」はありました。
店内もそれほど混んでおらず、奥の座敷にすんなり入れました。
座敷には他に先客がおり、これがぴーちくよくしゃべる若い女の子集団。
が、我が家のちびどものうるささが目立たないので大歓迎です。

昼にあれだけ満腹だったのに、もうすっかり準備万端、いつでもカモーン状態です。
それにしてもこの「黒福多」という店、メニューの種類が無茶豊富です。
おらおら黒豚料理がオーダーします。
「黒豚づくし」「溶岩焼き」「角煮」「黒豚コロッケ」「ロースカツ」!

これでもか!と注文した挙句、①号が、

「黒豚カツサンドが食べたい!」

確かにうまそうで食いたかったのですが、それは無謀すぎます。

じゃんじゃんでてきてじゃんじゃん食べます。
う~ん、うまいです。
豚クサさがないのに、豚の味がしっかりします。
いろいろおいしかったですが、やはりカツがお勧めです。
完食した時点で、予想通り満腹降参です。

帰りもチンチン電車を眺めながらホテルまでてくてく歩きます。
ホテルに着いて、ユニットバスでちびどもを風呂に入れたら即沈没です。

「え?もう寝てるの?」

じゃこが出てきたときには、全員オヤスミだったそうな。
ん~、記憶にありませんな。

「しかも、一人でシングルベッド占領してたから、私は③号と二人で狭かったんだから!」

日記を書いている横で、またもや隣でじゃこが爆発です。
この日の事は、今後も聞かない方がよさそうです。



また一つ、触れてはならない記憶を作ってしまった、じゃっくとじゃこ。
なんとか今回の行程での最南端にたどり着いたものの、体力メータは残りわずかなままで旅は続きます。
明日もハードな移動距離、あ~んど、海水浴!死亡確定です。
離岸流を避けて生還できるのか、じゃっく!
明日こそは運転せずに済むのか、じゃこ!

次回「青島ビーチで②号女の子になる!?編」をお楽しみに!

九州一周記録 ~2日目編~

~2日目編~

前回、本州最西端の下関に到着したところからの再開です。


市場のそばの駐車場に車を止めて、さっそく唐戸市場の探検に出発します。
観光市場っぽい造りの建物の中には魚屋さん(?)がひしめいてます。
6時前ということもあって、本当に上がったばかりの魚や貝がどんどん運び込まれてきます。

でもなぜかそんな市場のど真ん中に・・・

スイカがあります。

漁協の婦人部と思しきおばちゃんたちがせっせと切ってました。
どうやらサービスとして配っているようですが、じゃっく達はこれから朝食ですので後でもらいに来ることにしましょう。

吹き抜けとなっている建物の端の方から階段で2階に上がると、お目当ての「市場食堂よし」がありました。
こんな時間なのにほぼ満員です。
が、うまい具合に座敷が空いていたためすぐに座ることができました。
魚や海老がたっぷりのミックスフライ定食、海鮮丼、よし定食、ふぐのから揚げを注文し、さらに迷った挙句、うにを下駄で!いってしまいました。
旅行の初日の最初の食事で、いきなりやらかしてます。

満腹です。
定食はどちらもお値打ちで大満足です。
うにも臭みがなく、逆に、なんともいえないいい風味が最高でした。
正直、この時間にやってる店が他になかったため予定に組み込まれた店でしたが、予想外に旨かったです。
これは今回の九州征伐、幸先がイイです!

長居をすると長旅の疲れが出そうだったので、休憩もそこそこで店を出ます。
急いでスイカの配給を受け取りに向かいますが、なんと、終了してます。

ちびどもは半分泣きそうです。
が、なぜか後からついて来たじゃこの手にはスイカが。
魚屋の間をうろうろしている間に、どっかのおばちゃんから一切れゲットしたとのこと。
さすが、「食いもんセンサー」がついてるだけあります。

海辺でみんなで分けて食べますが、残念ながらあまり甘くありませんでした。
これならじゃこの実家で取れる路地スイカの方が1000倍旨いです。
まぁただでもらったものにケチをつけるのもばちがあたるのでありがたくいただきます。
デザートまで食って腹ぽんぽんです。

この日は往路の疲れを考慮して、計画は超ユルめですがぼちぼち移動を開始します。
目的の九州は目前なのですが、九州入りするにはいくつかのルートがあります。

・関門トンネル(¥150/車1台)
・関門トンネル(無料/徒歩)
・関門トンネル(¥20/自転車)
・関門橋(高速道路)
・関門連絡船

こんなとこでしょうか。
じゃっくは初めて関門エリアを訪れたのですが、下関側と門司側がこれほど近いもんだとは知りませんでした。
関門海峡の対岸までの距離は、実際はどうかわかりませんが、感覚的には木曽川や長良川の方がよっぽど広い感じがします。
これぐらいなら、ということでせっかくだから歩いて渡ろうということになりました。

が、車があるので全員歩くわけにもいかず、涙を飲んでじゃっくと③号は車です。
こういう体力系イベントはじゃこの出番です。
関門橋からさらに少し北にある関門トンネル人道入り口まで行ってじゃこと①号、②号を下ろします。
チャイルドシートから開放され、さぁお出かけだ~とばかりに張り切って準備していたにもかかわらず、車内に置いていかれた③号は激泣きです。
かわいそうですが、我が家の暗黙のルールに、片親の場合、どうしようもない時以外はちび3人はまとめない、というのがあるので仕方ありません。
じゃっく達も関門トンネル車用を渡るべく、入り口に向かいます。

あたりまえですが、人はエレベータで川底より深いところまでおりますが、車は坂道を下っていくしかありません。
なので、海峡のだいぶ手前(北西?)にトンネルの入り口があります。
いったん海岸沿いをはなれて、しかも、山を超えてようやく入り口に到着です。
入り口についてみると、なるほど150円の有料道路です。
道路幅もせまく、舗装もコンクリ。
ですが、さすがに交通量は多いです。
まさに九州と本州をつなぐ頚動脈といったところでしょうか。

あわよくば歩いているじゃこ達が見えるかな~と思いましたが、残念ながら人道とは別トンネルのようです。
車用トンネルにも緊急時用と思われる歩道がありましたが、とても通常人が通行するのは無理そうなしろものでした。
ナビの現在位置が海峡の真ん中あたりを示していた時、噂の県境がやってきました。
トンネルの壁にでかでかと、

「福岡県←|→山口県」(たしかこんな感じだった)

とうとう、九州に入ってしまいました。
趣きも何もない表示でしたが、なんだか遠いところまで来たんだという実感だけは沸いてきました。

トンネルの出口も、入り口と同様、海岸からだいぶ離れたところにあるため、出た後、Uターンして人道入り口へ向かいます。
門司側は岩山のようになっており、人道入り口はその中腹にありますので駐車場どころか、停車するスペースすらありません。
それでもなんとか邪魔にならないように車を止めてじゃこらを待ちます。
ほどなくしてぷらぷら出てきた3人を拾ってからガソリンを補給します。
片道給油なしで来られたのはナイスです。
燃費を計算してみると・・・すご!リッター15kmほど走れた計算になります。

給油後、海峡の門司側にある展望台でちょっと気分転換をします。
あいにくの曇りですが、小高い山のこの公園では水蒸気が霧のようにかかっています。
ちび達にこれが雲だよ、と教えてやると、
「わ~い、雲食べてやる~!」
とはしゃいでます。
さすがガキです。

ちょっとリフレッシュできたところで、出発です。
この日の夜までの予定は、昼食にラーメンを食べる!のみですので割りと自由度があります。
ラーメン屋はいくつかピックアップしてあり、北九州市にも1件押さえがあったのですが、朝食を腹いっぱい食ってしまったので、とりあえず博多まで移動します。
高速なのでそれほど時間がかかったわけではないのですが、ちびどもはあっさりお陀仏です。
博多の駅前に着いてからラーメン屋を選び「名島亭」に決定します。

ぶ。

かなり北に戻ります。
最初からラーメン屋めがけて走っていれば無駄がありませんでしたが、このあたりは行き当たりばったり旅行なので仕方ありません。
ちょうどみんな寝ているので、コンビニの駐車場に車を止めてじゃっくも昼寝です。
こまめに体力を回復しないととても持ちそうにありません。
しばらくするとぼちぼちみんな目を覚まし始めたので出発です。

15分ほどで目的のラーメン屋に到着です。
昼をまわってだいぶ時間がはずれていましたが、それでもさすがに店外に並ぶ人が見えます。
店に横付けして、 「行け!並んでくるんだ!」 とばかりにじゃこを放り出し、じゃっくがちょっと離れたところに車を止めてきます。

が、列はま~ったく進んでません。
店は狭く、辛うじて小さなテーブル席が2つありますが、後はカウンターのみです。
1歳児を含めて5人なんて入れてもらえるのだろうかと不安になりますが、ネットの口コミにあった感じのいい大将という評判に期待します。

20分ほど待ってようやく店内に案内されます。
どこに座るんだろう、とドキドキしながら進みますが・・・

なに~~~!!!
カウンターです!
しかも、幼児用のテーブルに引っ掛けるタイプの子供いすまでセットされています。
信じられないラーメン屋です。
ラーメン食う前に脱帽です。
いや、ラーメン食ってからまた脱帽です。

餃子はそれなりでしたが、ラーメンはさすがです。
私の重視する「バランス」がイイんです。
しかもです。
替え玉をオーダーすると、すぐに麺が出てきたのですが・・・
何と!!
ねぎが乗ってるではありませんか!!
ざるに麺がすくってあり、その上に大将(おっちゃんのほうが合っているが)がぱっぱとねぎを振ってからラーメン皿にそっと入れてくれます。
じゃっくは貧乏性なので、ラーメンに乗った具は沈む前にどんどん食べる派です。
しかもマシーンのような合理主義者なので、麺と具はきっちりと同時になくなる様に食べてしまいます。
普通の替え玉だとその残りスープのみのところに麺が追加されるので、すごくさみしいことになるんですが、それがどうでしょう。
ねぎが入っている、ただそれだけのことでなんと幸せな気分になれることか。
①号、②号はもちろん、③号もバカ食いです。
③号は最近面倒くさがりで麺類はあまり喜んで食べないのですびっくりです。(まだ麺をすすれないので唇をむにむに動かして食べなければならないため)
漬物やキムチもサービスで食べ放題と、大満足なお店でした。

店を出ると、また来た道を博多駅方面に戻ります。
夕食を食う店はすでに決めてあり、それまでは自由時間です。
とりあえず、予約してある宿に行ってみます。
チェックインできたら儲けもんぐらいのつもりです。
「山本旅館」 ネットで情報を見る範囲でも、強烈な古宿でしたが、実物はさらにキテいました。

開けっ放しの入り口から奥に声をかけると、おじさんの登場です。
チェックインなどという言葉をつかうのがまったく場違いに感じられるほどです。
宿帳に名前や住所を書かされ、いきなり宿泊料の支払いです。
その後に部屋に案内されますが、廊下は暗く、歩けばぎしぎし、しかも曲がりくねっており玄関と同じ1階の部屋なのに迷いそうです。
おじさんに、出かけますが門限は?と聞くと、「カギ持って行って好きにしてください」ぐらいの勢いで放置っぽいです。
まぁ、宿にはコストパフォーマンスしか期待していないので、これぐらい割り切られているとむしろ気兼ねがなくていいです。
車も目の前の屋根着き車庫に止められて、しかも追加料金なし(先着2台)でしたので言うことなしです。

とりあえず荷物はそのま車につんだまま車庫に止めて、博多駅直行です。
最初のちび向けイベントです。
駅に着くと券売機で入場券を買います。
みんなで改札をくぐり、まずは在来線の特急ホームに向かいます。

お~!いるいる!九州ならではの電車が!

「883ソニック」
「885ソニック」
「かもめ」
「リレーつばめ」

おぉぉぉ!とか言っちゃって、ちびよりも親が興奮してます。
ところが、もっとなりふり構っている場合ではない事態に!
なんと!
あの!
最新の!
え、N、N700系が~!
来るらしい~!!
が、しか~し!
到着は!


1時間半後ぉ~~~!

まぁいいや、ホームのベンチで寝ていようw
とかいっても本当に寝られるわけもなく(いや、本当に寝てたし)ちびどもに付き合わされて在来線ホームと新幹線ホームを行ったり来たりです。
③号のベビーカーを持っての移動は結構こたえます。
それでも何とか1時間半待って、ようやくN700系の到着です。
あたりを見渡すと同目的らしき家族連れが2、3組います。
来ました!


ん~、なんか・・・あまり・・・感動が・・・ないような。
完全なオリジナル車体ではないマイナーチェンジですからね~。
それでもちびどもは大喜びです。
が、最初だけ。
写真を撮ろうとする頃にはもう興奮は冷めてしまっていてノリがイマイチです。
あぁ、1時間半も待ったのに、喜ぶのはたった1分かい!!
まぁ子供なんてそんなもんです。
あれこれ喜ぶだろうと思って頑張っちゃったりすると親的にはがっかりすることが多いです。
逆に「こんなもんで喜ぶんだ」みたいなことも、また多かったりしますが。

長々と博多駅で遊んでましたが、オチが。
改札を出ようと切符を入れたところ、
「キンコン」
あれ?
ねぇちゃんとおばちゃんの間ぐらいの駅員が飛んできて、切符をチェックしてます。
「在来線と新幹線を行ったり来たりしてました。」
「あの~。」
「その切符、持って帰りたいのでハンコ押してください。」
「いえ、その・・・。」
「なんスカ?」
「この入場券、2時間までなんです・・・。」
「え?そうなの?すんません、これから気をつけますね。」
「えっと、あの・・・。」
「だから何です?」
「いや、なので、料金を追加でお支払いいただかないと。」
「え~これから帰るってのに今さら!?」
「わたくしも、どうぞお帰りくださいと言いたいところなんですが・・・。」
「んじゃ、いいじゃん。」
「申し訳ありません、他のお客様にもお支払いいただいておりますので・・・。」

が~!
子供連れを優遇せずに将来があると思うなよ!JR九州!(のあの女駅員!)
後日訪れる湯布院駅の駅員さんとはえらい違いです。
結局、追加料金を払って「釈放」されました。


子供向けサービスが終わったら再び食い物旅行再開です。
博多駅を出て、海の幸がお値打ちに食べられるという「八千代丸」に移動です。
が、よく地図を確認していなかったためなかなか見つかりません。
じゃっくがコンビニに情報を探しに行ったりしている間に、じゃこお得意の「食いもんセンサー」発動です。
ぴこーん。
あっさりと路地の向こうにあったターゲットを発見してしまいました。
さすがです。

活気のない店内を覗くとイケスとカウンターしかありません。
しかも客ゼロ。
むぅ、観光客向けのぼったくり飲み屋か?との疑念がわきますが開店直後なんだろうと無理やり納得させます。
出てきた店員のにいちゃんに、家族5人で子供がいるので座敷希望、と伝えると、なんだか微妙なリアクションが。
「えっと・・・、空いてないことはないんですが・・・。」
この歯切れの悪さは・・・
は!JR九州の女駅員の再来か!? とか思っていると2階に通され、にいちゃんが。
「あの~、座敷の小部屋があるんですが・・・、実は・・・、エアコンがないんです!」
「は?」
「だから、エアコンがないので暑いんですよ。」
この日はそれほど暑くなかったのでまぁたいしたことはないだろうし、騒がしいちびどもには個室はうってつけです。
「バリOKっす!」
即答して噂の部屋に通されます。
部屋の中もぜ~んぜん暑くなかったのでラッキーだったのですが、それよりも気になったことが・・・。

「げ、2階にも客がおらんし。」

またしても不安が首をもたげますが、もう後には引けません。
開き直って、おらおら適当にオーダーを入れて宴会スタートです。
いろいろそれなりに旨かったんですが、ぶっちぎり最高だったが「ぶりかまの塩焼き」!
じゃっくは一人で最後までほじくってました。
おでこやらほっぺやら目ん玉の裏やら食い尽くしました。
たらふく食って店を出る頃には、あれだけ閑古鳥の鳴いていた店内も客で溢れ返ってました。

歩いてぶらぶら帰りますが、途中でコンビニによって九州名物(?)の「しろくま」をゲットです。
まぁ、最近では名古屋でも買えますが、まぁ雰囲気を楽しみます。
とは言っても、我が家のちびどもはお店でアイスなんぞを買ってもらったことはないので大はしゃぎでしたが。

その後、件の旅館に戻り、恒例のまくら投げ大会を楽しみます。
とはいっても、ちびどもも久しぶりの布団、じゃっくとじゃこにとっては久しぶりの睡眠、あっという間に眠りに落ちてしまうのでした。
やっと最初の宿泊までたどり着きました・・・。
こんなペースで最後まで書き綴ることができるのでしょうか!?
次の日は脅威の九州銃弾、ちがった、縦断です。
ひたすら寝ていたじゃっくに果たして書くことはあるのか!?

次回「3日目編」をお楽しみに!
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九州一周記録 ~1日目と2日目到着まで編~

前回「1日目と2日目編」をお楽しみに~と書きましたが、とても書ききれなかったので途中でぶった切っちゃいました。
それでは行ってみましょう!


~1日目と2日目到着まで編~

7/20(金)は普通の日です。
じゃっくは会社へ、①号は終業式、②号は保育園へと、これからほんとに九州遠征?みたいな勢いで普通にすごします。
が、しかし、それも定時10分前までです。
10分前から、勤怠つけて、日報書いて、荷物片付けるとアラ不思議、チャイムがきんこんかんこんと鳴るではありませんか。
さぁ、17時30分、定時です!
マンガのような定時ダッシュで地下鉄に乗り込み、家路を急ぎます。

家につくとハヤシライスのいい匂いが漂ってきます。
「ちびどもが喜んでパクパク食べるものを」というじゃっくのリクエストへの回答です。
久しぶりのお泊り旅行とあってすでにテンション高すぎなちびどもを落ち着かせながら夕食を済ませ、歯磨きをさせます。 その間にじゃっくはシャワーを浴びます。
さっぱりしたところで、最後の荷物点検をし、食料・飲料などを詰め込みます。

あれこれ最後までバタバタしていましたが、突貫ですから適当でOKなんです。
なんとかかんとか、予定出発時刻と考えていた21時に出発できました。
残念ながら小雨の降るあいにくの天気。
もともと観光の計画が少ない我が家の旅行ですので、雨が降っていてもあまり問題ではありませんし、最初はどうせ運転だけです。
荷物の積み込みの時も、ちびどもが車に乗り込む時も大した雨量ではなかったのでラッキーです。
だいたい、じゃっくは「イベント晴天率」というか「イザという時に雨降らない率」には自信がありますのでまったく心配ナシです。

さぁこれから超長距離ドライブの始まりです。
夜中の運転担当はもちろん、じゃこです。

え。

じゃっくの間違いではありません。
我が家のじゃこはドライブの鉄人ですから。
それもこれもじゃっくのスパルタ教育の賜物です。
そういえば昔、土砂降りの中、横浜から名古屋まで運転させたっけなぁ、しかも夜の高速。
あれで開眼したのは間違いありませんね。
皆さん、ペーパードライバーの相方を鍛えるにはこれに限ります。
ただし、無事生還できるかは保証できませんけど!


そんなわけでトップバッターじゃこで始まった我が家の攻撃ですが、立ち上がりから問題発生です。
一宮ICより名神高速に入りましたが、そのころから雨脚が強くなりだします。
すでに助手席で夢見心地のじゃっくを揺さぶってじゃこが起こします。

「ギブアップ~。交代!」
「ここどこ?」
「養老SA」

近っ!一宮から最初のSAです。
トップバッター鉄人なのにいきなりノックアウトです。
久しぶりの高速道路で、かつ、夜、かつ、土砂降り。
責められることではないので、さくっとじゃっくに交代します。
以前の日記にも書きましたが、じゃっくは激しい気象現象が大好きです。
こんな土砂降りも例外ではありません。
悪い視界も「心眼」でOKです。
逆にテンションが上がっちゃうくらいノリノリでかっ飛ばします。

耐久レースの鉄則は「運転しないドライバーは寝ろ」なのですが、じゃこはこの悪天候とじゃっくの運転にドキドキして寝られない様子です。
仕方ないのでちょっとだけのんびり運転サービスです。
ほどなくしてじゃこもうとうとし始めますが、いけません、こんなのんびり運転ではじゃっくも寝てしまいます。
そんな時はターボオンです! 再び調子ぶっ飛ばして距離を稼ぎます。(セイゲンソクドナイデネ)

若いころは5時間休憩ナシとかでも余裕でしたが、いかんせん寄る年にはかないません。
3時間ほど走るったところで限界です。
前を走るトラックが分身し始めたので早めに交代です。
もうすぐ岡山というところまで来ました。
そのころにはじゃこも目を覚ましており、雨も止んでいたので選手交代です。
出発と同時にじゃっくは夢の世界に旅立ちます。

「チャイクロと~~い~いしょに~~おさないこころは旅に出る~~~う~う~♪」

なぜかじゃっくは眠くなるとこの歌が頭に流れますが、そんなことはどうでもいいですね。

2時間ほどして、またじゃこに起こされます。
が、今度はじゃこもがんばって広島の直前まできています。
ちょっと体操してから運転を交代します。
残りは広島と山口ですが、それにしても中国地方は長いです。
東名を走るときの静岡も長いですが、中国は景色に変化がない!
っていってもどうせ夜だから変化があっても見えないケドさ。
あと一踏ん張りですが、すでに体力も気力もありません。
山口の中ほどまで来てはやばやと休憩です。
なんだかすでにズルイじゃっくは「負けるが勝ち」状態です。

またまた運転をじゃこに代わって、本州最西端到達の栄誉を進呈することにします。
下関ICを降り、ナビの目的地を「唐戸市場」にセットします。
お~、本当に九州が目と鼻の先ですな。
ナビにしたがって走るとなんだか細い路地をくねくね通りましたが数分で無事到着です。


さぁこっからが旅行本番です。
がしかし、くたびれ果てたかに見えるじゃっくとじゃこ!
このまま力尽きてしまうのか!?

次回「ふぐを食わずに死ねるか編(うそ)」に、乞うご期待!!

2007年10月8日月曜日

九州一周記録 ~準備編~

失業の危機から一転、猛烈死亡確定プロジェクトへの参加が決定し、「バカンスするなら今しかない!」ってなわけで敢行しました。

九州一周です。
4泊7日で。
名古屋から九州までの往復も含めてオール車です。
死にました。
ヘロヘロです。
まったくもって人様にはお勧めいたしません。

誰の参考にもならないと思いますが、記録をかねて今回の九州旅行を日記にしてみます。
全5回の予定でお送りしますので、身内と冷やかしの方のみお楽しみください。


~計画編~

失業したら日本一周の予定(かなりウソ)でしたので少なくとも北海道か九州を一周しなくてはなりません。
じゃっくは北海道は何度か行ったことがあるので今回はまだ行ったことのない九州にします。
休みが取れそうなのは3日ぐらいですので土日を合わせて最大5日です。
本来なら福岡長崎大分あたりの北部か、熊本鹿児島宮崎の南部、と集中すべきでしょうが、なにしろ、元が日本一周の計画ですから、そんな半端なことはできません。

一周です。とにかく一周してきます。
何が何でも一周します。

そうと決まれば行程をどんどん決めていかなければなりません。
何しろ決行決定したのが7/18(水)です。
最速金夜出発するとすると、残された時間は2日です。
まごまごしているとあっという間に時間がなくなってしまいます。
が、我が家の旅行は割りとこんなパターンが多く、結構慣れっこです。

こんな我が家の旅行のプランニング手順は、

1.食べたいものをリストアップ
2.夜食べたいものを選んでそこを宿泊地に決定
3.食べたいものが食える店を探す
4.食べたいものが食える店の近くの「安い」宿を探す
5.だいたいの距離感から宿泊順を決定
6.移動経路近辺で観光地景勝地を探す
7.移動途中で寄れる駅を探す

です。いつでも決まってこの順です。
我が家では何より大切なのは「食いもん」です。
旅行とは食いたいものを食いに行くために存在しますから。

1はいつもさくさく決まります。今回は、関アジ関サバ(どこ?)、黒豚(鹿児島)、ちゃんぽん(長崎)、地鶏(宮崎)、らーめん(博多?)、めんたいこ(博多)あたりでしょうか。
3あたりからちょっと面倒です。
営業時間の確認、宿泊地との距離など、いろいろ考える必要があります。
が、今回は5日分を2日で決めないといけないので、結構適当です。
それでも、店や宿を決める際に絶対かかせないのが「クチコミ」のチェックです。
どんなひどい宿でも事前にわかっていて、かつ、値段がそれ相応なら苦にならないものです。

そんな我が家の旅行の鉄則は、

A.食い物は妥協しない(予算の範囲で)
B.宿は妥協しない(限界まで安く、当然素泊まり)
C.電車好きの小僧どものために駅に寄る(入場券のみ買って入る)

Bを徹底するためによく利用するのがネットのサイトで、トクー(タビータ)と旅窓(ヤフートラベル)です。
ビジネスホテル系に強い旅窓で大体の価格相場を抑え、トクーの当日、前日割引で再安を探します。
あ~こんなところで必殺技を公開してしまって次から予約できなくなったらどうしよう(誰も見てないから心配なし!)。

そんなこんなで今回の旅行も大体の行程が決まりました。
2日目までの宿を手配して、残りは前日予約でゴーです(そのために2日目まではきっちりLANありの宿です)。

予定(は未定)

1日目 夜9時出発
2日目 博多宿泊
3日目 鹿児島宿泊(いきなり遠いよ、おい)
4日目 阿蘇宿泊(これまた遠いね、しかも海水浴が入ってるし)
5日目 別府宿泊(最後はやっぱり温泉だね!)
6日目 気合で帰る
7日目 死んでもたどり着く(死んだらたどり着かない)

ばたばたと出発前日を迎えてしまいましたが、明日からどうなってしまうことやら。
次回の「1日目と2日目編」をお楽しみに~。

はじめの一歩

駆け出しです。

ブロガーじゃっく、只今参上!(当面はMixiのコピペですがw)