2007年10月9日火曜日

九州一周記録 ~3日目編~

~3日目編~

何とか九州にたどり着き最初の夜を布団で過ごした一家。
この日も行程的にはかなりキツめの予定です。
無事、目的地鹿児島(!)にたどり着くことができるのでしょうか!?


朝です。
運転の疲れで当然の如く爆睡するじゃっくとじゃこですが、ちびどもはそんなことお構いなしに早起きしやがります。
今日もまた長距離ドライブなのでできるだけ睡眠時間を稼ぎたいところですが、2人起きたあたりで限界です。
寝られるわけがありません。
仕方ないので、起きて一仕事です。
じゃこが出発の準備をする間に、じゃこはネットで明日の宿の手配をします。
宿探しは、じゃっくが「旅の窓口(楽天トラベル)」、じゃこが「トクー(タビータ)」を利用しています。
で、今回はじゃこが探したので前日割引で最大割引を狙うわけです。
ちなみに今日宿泊のホテルはじゃっく担当なのですでに予約済です(トクーでは見つからなかったので)。

この(かなりお年を召された)宿では食事は頼んでいないので、どこかで調達しなければなりません。
とりあえず、エスティマに乗り込んで出発です。

最近パンブームが来ている我が家のこと、

「焼きたてパンにしよう!」

とあっさり決定しますが、博多の市街地を出る前に店を探さねばなりません。
こんな時にナビは便利です。

「周辺施設検索、と、買う・食べる、と、パン・ケーキ、と。それ、どん!」
「お~、あるある~」
「近いのは…っと、この店あたりかな。」

さくっと決定してゴーです。
おいしいかどうかは運まかせです。
ナビに従ってすいすい走って到着です。

 :
 :

「まだ、やってねぇ!!」

仕方ありません、次です。

 :
 :

「ここもやってねぇ!」
次です次。

 :
 :

「またもやシャッター閉まってます!」

むぅ、8時過ぎだというのにやってる店がないとは予想外!
…おおう!今日は日曜でした。
町なかのパン屋がやってないのも無理ないのか。
気を取り直して、ちょっと郊外のパン屋を目指してさらに走ります。

2軒ほどのパン屋がナビに表示されているあたりに近づきます。

「う。こっちはスーパーの中のパン屋っぽいぞ。これはやめよう。」
「でも、あっちもやってなかったら最悪しょうがないよね。」

ということになって、もう1軒の方に向います。

「おぉ!やってる!」
「おっしゃ~!」

 :
 :

「でも…これは…何と言うか。」
「しょっぱそうな店(笑)」

などとヒドイことを言いながらも店に入ります。
見た目どおりに「何の変哲もないひと昔前のパン屋」でした。
種類も多くなく、ありがちなパンばかりでしたが、何はともあれ「焼きたて」ばかりですのでよしとします。
一緒に入ったちびどもに、

「好きなパン1個選んでいいぞ~、あ!こっちのパンなら2個いいぞw」

と前日の売れ残り特売品を買わせようとしますが、こういうとこだけなぜかグルメな我が家のちびどもは引っかかってくれません。

結局、あれこれ買い込んで車に戻って再出発です。
食いながら次なる目的地をセットです。


長崎の長崎ちゃんぽん屋。


ありえません!
博多から鹿児島まで行かなければならないのに、昼飯が、長崎!!

地図で確認するとよくわかりますが、博多から鹿児島までは高速でつながっているので「割と」早く行けます。
が。
無謀にも、その途中で長崎に行こうなどとは。
さすが食いもんメインの旅行です。

九州に来たのに「ちゃんぽん」食わずに帰れるか!
ちゃんぽん食うのに長崎県以外で食えるか!

てな感じです。
もはや運命です。
がんばれ運ちゃん!

時間的な余裕は一切ないのでとにかく近くのICから高速に乗ります。
前日の疲れがばりばり残っていますが、やはり夜通しの運転とは比較にならないほど楽です。
すいすい走って、福岡から佐賀、佐賀から長崎に入り諫早のあたりで高速を降ります。
あとは、海沿いのくねくね道を走ります。

いい感じに、昼時の時間と腹具合になってます。

「おぉ~ちゃんぽん、楽しみ~!」
「いっぱい、食うぜ~!!」
「お~!」

気合のりのりとなったところで到着です。

「中華飯店ながさこ」

看板みた①号が、

「ぷぷ!ながさこだって~!ながさきの間違いだよね?」

お前のひらがなじゃねぇんだ、間違えるか!
と突っ込みたいのを我慢して店に入ります。
店内はそれほど広くなく、4人掛けのテーブルが4つだけです。
私たちが入った時にはちょうどそのうちの1つが空いており、すぐに座ることができたのですが…、

「でか!なんじゃありゃ!!」
「え~食べれる?あんなに…。」

隣のテーブルに次々運ばれるちゃんぽん・皿うどんを目の当たりにして動揺を隠せません。
それでも、ここまで来たら食うしかない、と腹をくくり、ちゃんぽん、皿うどん(太麺)、チャーハンをオーダーします。

「うぅ、後は頼んだぞ。」

戦う前から負けてます。
そして。
きました。

「やっぱデカ!」

それでも貧乏性な我が家のこと、残すなんて選択肢は最初からありません。
食って食って食いまくる~。

あ、忘れてましたが、確かにうまいです。
ちゃんぽんですから、繊細な、とか、微妙な味付けが、とかはよくわかりませんがうまいのは間違いありません。
特に、皿うどん(太麺)はナイスでした。

が、戦いの方は大苦戦でした。

というのも、③号が昼寝の頃合いだったのか、ひじょ~に機嫌が悪くま~ったく食べません。
普段はチャーハンなんぞ作ろうものなら大人並に食う奴が不戦敗です。
①号も②号もそれほど箸が進まなかったので大変でしたが、それでもなんとか完食です。苦しすぎです。

ベストを尽くしてちゃんぽんと相討ちとなったじゃっくはここでリタイヤして、運転はじゃこに交代です。

「私だってお腹いっぱいで苦しいよ!」

という声も聞かず、さくっと2列目の「スーパーリクライニングお休みシート」に直行です。

ん~。
あれ?ここまで書いてきましたが、ここから先の記憶がありません。

「当たり前だ!爆睡しやがって!」

隣でじゃこが爆発してます。さらに続けて。

「高千穂ってこのICから行くんだ~、とか、
 トンネルの前に信号が付いてるんだ~、とか、
 トンネルが26個も連続であるんだ~、とか、
 いろいろあったのに、だ~れも起きてないから独り言言ってたわ!」

へぇ申し訳ありません、私が悪ぅござんした。
(でも2列目でのお昼寝はやめられないんだよね!)


次に記憶が残っているのは、熊本から鹿児島に入る前に少しだけ宮崎をかすめるあたりです。
その後また記憶がなくなって、鹿児島に入って少しのところで残念ながら起こされます。

「ガソリン、大丈夫かなぁ?」
「あと何キロ走れる?」
「最後までは行けないと思う。」
「ん~。だいじょぶだいじょぶ!」
「え~本当?」
「余裕余裕。」

何を隠そう、じゃっくはガス欠経験豊富ですから。
下り坂ならガソリンなくても走れるし。
とか思いながらも、口から出るのは、

「100キロだすな!ガソリンもったいない!」
「ほら、下り坂なんだからアクセル踏むな!」

半ば喧嘩しながらも、ひっぱってひっぱって、もうここが限界!となったのが「桜島SA」。
勝負をかけるなら最後まで行くのもアリでしたが、変なトコ(ICの真ん中とか)で止まってしまうのもシャレにならないので諦めます。

真っ先にスタンドに駆け込み補給を受けます。
こんな非常事態にも、いきなり「満タン」とか言わないのが我が家。

「兄ちゃん、下道のガソリンはいくらぐらい?」

と市場調査した上で給油量を決定します。
単価は下道と変わらないかむしろ安いそうなので安心して「満タン」でお願いします。

残念ながら、曇天で桜島は見えませんでしたが、そこはそれ「花より団子」のじゃっくは売店に吸い込まれて「薩摩揚げ」をゲットです。
たった1個を5人で分けたってのは内緒ですw


さぁ、気を取り直して再出発です。相変わらず、運転はじゃこです。ひでぇ!
しかし、ここまで来たら目指すゴールはすぐそこです。
サクッと鹿児島北ICまで走って、下道で鹿児島中心部を目指します。

ここで2度目のちび向けサービスタイムです。
目的地は「鹿児島中央駅」。
博多では見ることのできない電車がまだあります。
そう、九州新幹線「つばめ」です。
まぁ新幹線を見るまでもなく、ちびどもは路面電車に大興奮なのですが。

駅真ん前のロータリーの駐車場に入ろうとしますが、さすがに満車です。
空き待ちをするじゃこをおいて、ちび3人連れてホームに向かいます。

「む!あちぃ!」

さすが九州最南端の県だけあります。
桜島SAではそれほど暑く感じませんでしたが、このあたりは街中のせいかなかなかきてます。

改札で電光掲示板の電車の時刻を見ながらお馴染みの入場券を買います。

「ん~、つばめは何時かなっと…。」
「ふご!あと3分じゃん!急げ!!」

③号を抱えて、3人でダッシュです。
ばたばたとホームに上がると、

「お、いるいる。」
「わ~~!つばめだぁ~!」

ちびどもも大喜びです。
ふぅ、ここで逃していたらN700系の二の舞になるところでした。
「きりしま&ひゅうが」も見て大満足で駅を後にします。


ちょうど改札を出たところで車を駐車してきたじゃこと合流です。
ここで明後日乗る予定の阿蘇のトロッコ列車の予約のためにじゃこがJRの窓口に向かいます。
じゃっくとちびが待っていると、しばらくしてじゃこが戻ってきました。

「JRの切符と一緒じゃないと買えないんだってさ!」

またです、JR九州。
ちょっと融通利かなさすぎで感じ悪いです。

でもまぁ、乗るのは平日だし十分空いてるから大丈夫ということにしてとっととホテルに向かうことにします。
が、その前に、今日の朝と同じ轍を踏まないように明日の朝食のパンを先にゲットすることにします。
夕方ならパン屋はいろいろ選択肢があるので安心です。

「お、ドイツパンぽい名前の店が近くにあるぞ。」
「やた!」

最近ハードパンがお気に入りのじゃっくとじゃこにとって、今回はどんぴしゃ好みのパン屋だったのでラッキーでした。あれこれ大量にゲットしてホテルに向かいます。


今日の宿は鹿児島市中心部にほど近い「鹿児島サンホテル」。
相変わらずの価格重視&晩飯の店までの近さで選びましたが、口コミ情報も悪くないようなのでよさげです。

駅から少し走ると大きな通り沿いに目的のホテル発見です。
とりあえずホテルの真ん前に車を止めて荷物とじゃことちびどもを降ろしてじゃっくは近くの民間駐車場に車を止めてきます。

その間、ちびどもは愛想のいいフロントのおっちゃんに遊んでもらったようです。
いい人がいる所は他に何か難があったとしても結構満足できるものですので今回は当たりっぽいです。

部屋に案内されると、お、桜島が見えるではないですか。
広いとは言えませんが所詮一泊なのでまったく問題なしです。
エクストラベッドとシングルベッドをドッキングして、これまた恒例の「トランポリン大会」です。

その間にネットで今日の晩飯の店「黒福多」のチェックです。
最近の旅行にパソコンは欠かせません。
普通の人なら携帯で調べるのでしょうが、貧乏性のじゃっくとしては「情報がただなのになぜ通信料に金を払わなければいけないのか」わかりません。
目的のためにお金を払うならまだしも、手段のためにお金を払うのはなんだか解せません。
と言いつつ最近、イーモバイルが気になるじゃっくです。


店の場所も確認できたところで、さぁ、出発です。
ホテルからは500mほどなのですぐ近くです。
しかもすぐに路面電車が見えてきたので、ちびどものテンションも上がりっぱなしで、あっという間に店に到着です。

日曜夜のせいか、それほど人通りも多くない裏通りに「黒福多」はありました。
店内もそれほど混んでおらず、奥の座敷にすんなり入れました。
座敷には他に先客がおり、これがぴーちくよくしゃべる若い女の子集団。
が、我が家のちびどものうるささが目立たないので大歓迎です。

昼にあれだけ満腹だったのに、もうすっかり準備万端、いつでもカモーン状態です。
それにしてもこの「黒福多」という店、メニューの種類が無茶豊富です。
おらおら黒豚料理がオーダーします。
「黒豚づくし」「溶岩焼き」「角煮」「黒豚コロッケ」「ロースカツ」!

これでもか!と注文した挙句、①号が、

「黒豚カツサンドが食べたい!」

確かにうまそうで食いたかったのですが、それは無謀すぎます。

じゃんじゃんでてきてじゃんじゃん食べます。
う~ん、うまいです。
豚クサさがないのに、豚の味がしっかりします。
いろいろおいしかったですが、やはりカツがお勧めです。
完食した時点で、予想通り満腹降参です。

帰りもチンチン電車を眺めながらホテルまでてくてく歩きます。
ホテルに着いて、ユニットバスでちびどもを風呂に入れたら即沈没です。

「え?もう寝てるの?」

じゃこが出てきたときには、全員オヤスミだったそうな。
ん~、記憶にありませんな。

「しかも、一人でシングルベッド占領してたから、私は③号と二人で狭かったんだから!」

日記を書いている横で、またもや隣でじゃこが爆発です。
この日の事は、今後も聞かない方がよさそうです。



また一つ、触れてはならない記憶を作ってしまった、じゃっくとじゃこ。
なんとか今回の行程での最南端にたどり着いたものの、体力メータは残りわずかなままで旅は続きます。
明日もハードな移動距離、あ~んど、海水浴!死亡確定です。
離岸流を避けて生還できるのか、じゃっく!
明日こそは運転せずに済むのか、じゃこ!

次回「青島ビーチで②号女の子になる!?編」をお楽しみに!

0 件のコメント: